作家さんやゲストの方々、編集部員がわたしの「すきなもの」について語るリレー連載。
多くの人々がなにかに熱中することが、身近な光景になったこの頃。
「すきなもの」も、それに対する気持ちも十人十色。
それを語り、共有することでわたしたちの気持ちが見えてくるかも?
バナーデザイン:惣田紗希

第3回の更新となる今回も編集部員Nによる【映画】紹介回です📽️🎶
わたしの映画に対する気持ちは第1回に書いておりますので、
もしまだ読まれていない方がいましたら、そちらもお読みいただけましたらうれしいです!
今回は近日劇場公開予定の気になる作品をご紹介します·₊★
『君と私』

修学旅行の前日。セミは、教室で不思議な夢を見た。胸騒ぎを覚えたセミは学校を抜け出し、想いを寄せるハウンの病室へと走る。自転車との衝突で脚をけがしたハウンは、修学旅行を諦めて入院中なのだ。ところが、ふいに見てしまったハウンの手帳の一言に、セミの視線が止まる。
”フンババにキスしたい”。
夢のせいで不吉な予感から逃れられないセミは、一緒に修学旅行に行こうとハウンを必死で説得し、ビデオカメラを片手に何とか旅費を工面しようとする。しかしどこか煮え切らないハウンの態度に、セミの抑えていた感情がついに溢れ出す。心に秘めてきた想いを、今日こそ伝えたい。焦るセミと、ある事情を抱えるハウン。
お互い言葉にならない気持ちを抱えたまま、2人だけの夜が訪れた―――。
「愛してる」ってどういうこと?
セウォル号沈没事故を背景に紡がれる、女子高生たちの愛の物語
同級生のハウンに秘めた想いを抱えているセミは、
ハウンと修学旅行に行きたい、そして今日こそハウンに想いを伝えたい
という気持ちが溢れ、ハウンへの思いやりに欠ける行動をしてしまいます。
相手を想うあまり、自分本位なことをしてしまう、
そんな経験はきっと誰にでもありますよね。
そしてそのことに気づいた時の恥ずかしさといったら…。
セミとハウンの飾らない言動をみていると、
若い頃の真っ直ぐな気持ちとあの時感じた恥ずかしかった気持ちが思い出されます。
「사랑해(サランヘ)=愛してる」
ありきたりだけど曖昧な言葉。
この物語はセミとハウンが「愛してる」の本当の意味を知る話なのかなと思いました。
愛のかたちはそれぞれで、どれもかけがえのないものである。
そんな当たり前だけど忘れてしまいがちなことを思い出させてくれます。
明日に控えた修学旅行を楽しみにしている学生たち、
しかし冒頭でセウォル号沈没事故のことが語られることで、
彼らにこの先悲しいことが起こることが分かります。
瑞々しさと甘酸っぱさを感じる美しい映像と音楽、そのなかに漂うもの哀しさ…
丁寧で繊細に描かれた大変美しい映画です。
11月14日(金)渋谷ホワイトシネクイント他にて全国公開
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
ぜひ映画館に足を運んでみてください ໒꒱˚.*
‧₊˚ ୨ 感想をお聞かせください ୧ ˚₊docs.google.com