「モンゴルナイフのお部屋」room.17

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ある時は「オモコロ」ライター、またある時はwebラジオ「モンゴルナイトフィーバー」パーソナリティと、マルチにご活躍されているモンゴルナイフさん。
OUR FEELに構えたお部屋にて、気になる出来事や、コスメにお料理、はたまたゲストをお招きしてのおしゃべりなどなど、興味のおもむくまま綴っていただきます。

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みなさまごきげんようモンゴルナイフです
こちらのお部屋に集まっていただきましたのに、またしても外にきています

まごうことなき年末に突入しているので、新しい年に向けて縁起がいいことをしたい衝動にかられているんですよね
昔はそんなことあんまり思わなかったのに......年々げん担ぎみたいなものがおもしろくなってきてるんですよね

ということで、今年はついに生まれて初めて酉の市熊手を買いにきてみました


酉の市とは、毎年11月の酉の日に開かれる開運招福を願うお祭りですね

酉の市では江戸っ子のシャレが詰め込まれた、熊手と呼ばれる神具というかお守りを買うことができます
熊手の形が福をかき集めるとか……

商売繁盛って言葉が昔から大好きなんですけど、自分も商品を販売する仕事やコラムを書いたりしているので、ますます魅力的な言葉に感じる

Loveお買い物人生を少しでも続けられるように、マネーが私のところにやってきますようにと思いながら(邪念)移動開始


二の酉の日は銀杏の盛り上がりがすごくて、しばらく眺めていたらなぜか老後の楽しみに取っておいてあるドラゴンボールを読みたい衝動が襲ってきたけど、ぐっと我慢
こういう衝動に負けて、取っておいたThe Beatlesを聴いてしまったのだから

脱線から戻りまして……
都内で酉の市が開かれている神社は、いくつかあるのですが自分が好きな街新宿にある花園神社に行くことにした

昔この酉の市に来たときの熱気が忘れられないんですよね
天井まで全部熊手に埋め尽くされた空間に、人が詰まりまくってどこかしらから一本締めが聞こえてくるような
やっぱり自分もあの祭りの渦で、熊手を買ってみたい!

賑やかな熊手の飾りには、めでたい意味が込められているそう
私は「益々大繁盛」っていう意味がある枡が飾られている熊手が欲しいと決めてきたんですよね
おせち料理もだけど、こういう洒落もどんどん愛しくなってきているので歳が重なった時の恐怖が減ってきています
Loveなものが増えていくのだから

あとは、私めは猫ちゃんを愛しているので、猫ちゃんが鎮座しているものがいい!!!!!! という気持ちと、心の中で予算を決めていざ酉の市へ

自分が熊手を買う側になったら、急に夜の混んでいる時間に行くのが不安になった
熊手を人混みの中でガーディアンできるのか

もし鎖かたびらを着ている人がいて、熊手が引っかかって私の手から離れてしまい、人ごみの中に熊手が消えていったら、数年立ち直れないかも


というわけで、かなり朝に行くことにした
祭りの熱気が〜って言ってたのにすぐ意見を変えて何この人? って思うかも知れないけど、モンゴルナイフのお部屋は臨機応変、変幻自在の亜空間なのだ

朝に行くと熊手のエリアは空いていたので、かなり夜神月(『DEATH NOTE』©大場つぐみ・小畑健/集英社)の計画通り顔になっていたと思う

私は初めて熊手を買うので、なんとなくの予算を決めていた
事前に調べたところ、値段交渉するイベントがあるかもしれないとのことだった

升があって、猫ちゃんがいて......そんな熊手は......めちゃくちゃあった
絞り込み条件弱すぎなことを痛感
ZOZOTOWNのなかでも迷子になるくらい絞れてなかった

そう思っていたら理想的な熊手があったので、そのお店の前で立ち止まってたら、江戸のおっちゃーーーーんって感じの店員さんがたくさん出てきて、あれよあれよと色んな熊手を見せてもらえた
購入後に稲穂とか大入の飾りをデコってくれるらしく、どんどん豪華になってくとのことだった
お米は私の血液(過言か? いや、正しいだろ!!!!!!!!!)なので、稲穂と帰宅できるのが嬉しすぎる

一人でくる人があまりいなくてかわいそうに見えたのか、お店の人がお祝いでもらったらしい日本酒も試飲(?)させてくれた

今まで感じたことのないテンポというか会話の展開、想像の中のお江戸ワールドだった
自分は北海道出身なので、映画の中とか小説の中だけだと思っていた標準語を目の前で話す人を見ると、結構ぐっとくる
これは出身とか関係ないんだけど、友だちと話すとき照れ隠しとか慣れで「〜ンゴ」って語尾に慣れているせいもあるかもしれない

最近は、AIが作ったおもしろ動画を見て過ごす日々だったので、リアル祭りの熱気は現場に行かないと伝わらないねえ


値段交渉みたいなのもしたけど、個人的にご祝儀っていう「粋」なやつをやってみたかったので、挑戦した(値切った値段の分だけ「ご祝儀」として店においてくるのが粋な熊手の買い方)

そして、火の用心のパトロールしてる人が鳴らしてるような拍子木で、福を呼び込めるように一本締めをしてもらった

交渉が成立して、開運の日本酒をいただいたとき「インターネットで勉強したところだ!」と嬉しくなった


ずっと憧れていた、酉の市で熊手を買う経験をついにしてしまった!

普通のことを言うけど、お祭りは現地に行くのが一番いいね

阿波踊りをやっていた時に好きなフレーズがあって「踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損🎵 損🎵」って言うのがあるんだけど、見に行くのもいいけどやっぱ自分も祭りの中に参加するとおもしろいだけじゃなくて度胸がつくと思う
冬のシャワーの1発目の水分を浴びるときにビビらなくなるくらいの度胸が……

家中を見渡せる場所に飾るのがいいので、高いところに置いた
来年もう一回り大きな熊手を買えるように、商売を繁盛させるぞ!

みなさんも良いお年をお過ごしください!

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🌟毎月第3木曜更新🌟
【モンゴルナイフのお部屋】モンゴルナイフ

なんでもやっている会社員。
北海道生まれ。2016年からWebライターとして活動。現在はラジオを更新したり動画制作やグッズの企画デザインなどもしている。
基本的に””元気””一本でコンテンツを作っているが、毎年健康診断で何かしら再検査になっている。

猫ちゃん、コスメ、この世にあるかわいいものを愛して生きている。

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